1955-06-09 第22回国会 衆議院 商工委員会 第23号
○永井委員 肥料の合理化の法律ができ、それに並行して輸出会社法案が出ました場合、これらの審議過程においてはわれわれも相当論議いたしまして、結局ここで表面は輸出と言っておるけれども、輸入もやることになるのではないか、たとえば輸出の赤字分だけをここに積み上げておいて、一面硫安の合理化措置によって、そこから上る黒字分で、この輸出会社に積み上げておく赤字を消していくというようなことはとうてい不可能なことではないか
○永井委員 肥料の合理化の法律ができ、それに並行して輸出会社法案が出ました場合、これらの審議過程においてはわれわれも相当論議いたしまして、結局ここで表面は輸出と言っておるけれども、輸入もやることになるのではないか、たとえば輸出の赤字分だけをここに積み上げておいて、一面硫安の合理化措置によって、そこから上る黒字分で、この輸出会社に積み上げておく赤字を消していくというようなことはとうてい不可能なことではないか
従つて若しこの合理化がうまく進まず、輸出会社の運営がうまく行かないということになると、勢いそのはね返りは農民の買取るところの販売価格に出て来るわけでありまして、そういう点からこの片方の合理化なり輸出会社法案を眺めて見ますと、果してこの需給安定法というものがうまく目的を達するかどうかということに対して不安を持つているものであります。
この間輸出会社法案については、通産委員会に連合審査を申込んで、そうして十分質疑を尽さして頂くということになつておりましたが、今いろいろ伺つておりますと、大体輸出会社法案についての質疑が始まつておりますが、私は寡聞にして連合審査はやらないことになつたと聞いておりませんが、これは固執はいたしませんよ、連合審査はやめることになつたのですか、どうですか。
(拍手) 本法案は、一つは硫安工業合理化対策であり、一つは硫安価格調整対策としての輸出会社法案であります。前者は、合理化の名によつて二百三十余億円の融資を確保せしめんとするものであり、後者は、実質的の二重価格を合法化し、あるいは将来における赤字補填の補助金をねらおうとするものでありまして、ともにわれわれの許容し得ないところであります。
○森田豊壽君 只今河野委員から大分私の言わんとするところを質問されておりまするが、私はこの硫安需給安定法につきましては、今日の段階ではいろいろの面から考えまして、殊に硫安はあの高値からだんだん低下しおる現状からいたしまして、需給ということから行きますれば、ただ心配になるのは輸出会社法案であると思うのでありまして、内需的な考え方から行きますれば、需給安定法ということは継続審議としまして三度ここで審議することになりましたが
そういつた経緯を見まして、その後十七、十八と、臨時国会を経て、爾来この法案は引続き継続審議になつておるのでありますが、にわかにこの安定法案あるいは輸出会社法案の審議をお急ぎになるということは、一体どういう意味なのでありますか。私どもとしては、この点がよく了解がつきません。その点についてまずお伺いをしたい。
○加藤(清)委員 ただいまの山手さんの質疑に関連がございますが、この肥料の輸出会社法案は、メーカーから輸出上の出血を守るために、こういうことでございますが、他の業界にそれがあつても行わないという次官の御答弁でございました。
そこで今度は輸出会社法案が通れば、これに対して政府は合理化の所要資金の融資あつせん、あるいは手当をしなければならぬという一文が輸出会社法案の中に入つている。その手当をした場合に、所要資金が一体どれだけかということを通産省から出したもので見ますと、硫安会社十四社で百六十億六千万いる。
私はこの二点から見て、この合理化法案というものは、要するにそのための輸出会社法案であり、あるいは合理化法案であるように思われる。これらについての見解を、事務的な見解でけつこうですから、ひとつ聞かせていただきたい。 それからいろいろの資料をいただきましたが、これだけでは不十分です。これに対する的確な方策がなければならぬ。
あるいは一括輸出をいたしますことによつて、赤字をたな上げさせるというようなやり方によつて、合理化の促進を妨げておるのに、さらにそれを合法的に妨げるような輸出会社法案をつくられたという意味が、私には理解できないのでありますが、大臣の御所見を承りたい。
これについてはまだ議論いたしたいと思いますが、局長が見えましたから、特にこの問題をあとまわしにしまして、この硫安工業の合理化と輸出会社法案を特に通産委員会に提出し、一方農林委員会には需給安定法を提案をする。一体政府は肥料に対する基本的な考え方についてどちらに重点を置いておるかということを伺いたい。